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 毒性の考え方について 
「毒性」の

基本

 毒性か否かというのは,実は量に関わる問題です。
 世間で言う「毒物」「劇物」とは,ある一定の基準で判断して毒か否かを決めている
にすぎません。
 極端に言えば,すべての化学物質は全部毒性があります。 ただ量が少なければ無害,
物によっては薬となって,役に立ったりします。 
例をあげると
 例えば,ホウ酸という物質があります。 ホウ酸の1%水溶液は眼を洗うのに家庭でも病院でもよく使います。 一方で,ゴキブリ駆除用の手作りエサにもホウ酸を混ぜます。 毒だからです。 
 病院では沢山の薬=毒を使っています。
 それは知識のある人が,
毒でない量をコントロールして使ってるから,安全なのです。
もちろん同じくらい知識のある人なら,医師や薬剤師でなくとも,安全な使い方ができます。
薬も
使い方を
間違うと
毒です
 一般に医薬品というものは,口から飲むものも体に塗る物も,量が多ければ毒になる物質ばかりです。 
 極端な例は,心臓や高血圧に使う薬などです。 このような薬は特に効果を現す量と毒性量とが近いので,患者は医師の厳重な監督の下で服用しているはずです。 
 基本的には,すべての化学物質が毒となる素質を持っているといえます。 実は食品だって,量が多ければ有害となります。 食塩はとりすぎると高血圧を引き起こしますし,砂糖は糖尿病の原因になります。 勿論病気になるにはかなりの大量を長期にわたって摂取した場合ですが,普段大量に食べているものだから,なんとなく安全な気がするだけです。
 こうしてみると,毒か薬かとは,単に量の問題だという気がするのではありませんか。 
判断には
苦労します
 しかし,量が少なければ安全だという考え方は,普通の人は怖くてなかなかできないのかもしれません。 
 事実には違いないのですが,納得するためには,少し勉強が必要です。

 「苦労しないで,簡単に,安全か危険かわかる方法ありませんか。」

 残念ながら,ありません。 専門家だって苦労しているんですから。 
 がんばってください。 お手伝いしますから。

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